住宅ローンの返済に困り、任意売却を検討している…出口の見えない不安な状況につけ込み、さらに苦しめる悪徳業者が存在することをご存知でしょうか?
「残債をゼロに」「高額な引越し代を保証」といった甘い言葉には裏があるかもしれません。
本記事では、任意売却の現場でよく見られる悪徳業者の10個の特徴を徹底解説。悪徳業者に騙されない、安全な任意売却を実現するための一歩を踏み出しましょう。
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任意売却で後悔しないために!悪徳業者の10個の特徴
ここでは、任意売却の悪徳業者が持つ10個の特徴を具体的に解説します。
特徴1:任意売却のメリットばかりを強調し、リスクを説明しない
「任意売却なら全てうまくいく!」「絶対に競売より良い!」など、メリットばかりを強調し、デメリットやリスクを全く説明しない業者は信用できません。
任意売却は、競売と比較してメリットがある場合もありますが、必ず成功するとは限りません。債権者の同意が得られない場合や、希望通りの条件で売却できない可能性もあります。都合の良い情報だけでなく、起こりうるリスクや注意点についてもきちんと説明してくれる、誠実な業者を選びましょう。
特徴2:具体的な任意売却の実績を提示しない
「当社なら大丈夫です!」「多くの物件を扱っています!」 など、抽象的な言葉だけで、具体的な任意売却の成功事例や実績を提示しない業者は要注意です。
信頼できる専門家であれば、過去の解決事例を具体的に説明できるはずです。実績を示せない業者は、経験やノウハウが不足している可能性があります。契約前に、具体的な実績や顧客の声などを確認し、信頼できる業者かどうかを見極めることが大切です。
特徴3:「非営利法人」を謡って強引な営業をしてくる
「私たちは非営利法人だから、あなたの味方です!」「営利目的ではないので、安心してお任せください!」 など、非営利であることを強調し、親切な印象を与えながら強引な営業をしてくる業者にも注意が必要です。
非営利法人であること自体は問題ありませんが、それを盾に契約を急かしたり、他の業者を批判したりするケースが見られます。また、「非営利法人」と謡いながら、実は裏で不動産会社が絡んでいるケースも多くあります。
非営利法人へ「無料相談」する前に、運営会社や運営元についてサイト等で確認する、口コミを確認することをおすすめします。
特徴4:弁護士が在籍していない(または連携がない)
任意売却は、法的な手続きや債権者との交渉が複雑になるケースも少なくありません。にもかかわらず、「弁護士が在籍していない」または「弁護士との連携が全くない」不動産業者には注意が必要です。
法的なアドバイスやサポートが必要になった際に、適切な対応が期待できない可能性があります。債務整理や法的な問題が絡む場合は、弁護士と連携して手続きを進めてくれる業者を選ぶことが重要です。契約前に、弁護士のサポート体制について確認しておきましょう。
特徴5:「残債務を0にする」と嘘をつく
「任意売却すれば住宅ローンの残債務が全てなくなる!」 など、甘い言葉で誘い込む業者は要注意です。
任意売却は、あくまで競売を避けるための手段であり、不動産の売却額がローン残高を下回るケースがほとんどです。そのため、残債は原則として残ります。
悪徳業者は、この事実を隠蔽し、「借金が0円になって全て解決する」と安心させて契約を迫ります。安易な言葉を鵜呑みにせず、「残債が残る可能性」や「その後の返済計画」について、現実的な見通しをしっかりと確認することが重要です。都合の良い話ばかりする業者には警戒しましょう。
特徴6:高額すぎる引っ越し費用を保証する
「引っ越し費用〇〇〇万円を保証します!」 など、法外な金額を提示する業者も危険です。
任意売却では、売却代金の一部から引っ越し費用が捻出できる場合もありますが、あくまで債権者の同意が必要であり、高額な費用が認められるケースは稀です。「絶対」「確実に」といった言葉で高額な引っ越し費用を約束する業者は、誇大広告で契約を誘おうとしている可能性が高いです。
相場とかけ離れた引っ越し費用の全額負担をアピールされた場合は、その根拠を問い詰め、安易に信用しないようにしましょう。
特徴7:仲介手数料以外の不当な費用を請求する
「コンサルタント料」「相談料」「着手金」など、仲介手数料以外の名目で費用を請求してくる業者は悪徳の可能性大です。
宅地建物取引業法では、任意売却において債務者が支払う費用は原則として仲介手数料のみと定められています。それ以外の費用を請求することは違法行為にあたる場合があります。
あたかも必要な費用であるかのように装い、不当に金銭を搾取しようとする手口に注意が必要です。不明な名目の費用を請求された場合は、毅然として拒否しましょう。
特徴8:専任媒介・専属専任媒介契約を強要する
「任意売却を成功させるには、絶対に専任媒介(または専属専任媒介)契約が必要です!」 など、特定の契約形態を強く勧めてくる業者にも注意が必要です。
これらの契約自体は違法ではありませんが、業者によっては自社の利益を優先し、他の業者に情報を公開しない「囲い込み」を行う可能性があります。これにより、売却の機会を逃してしまうリスクがあります。契約内容をしっかりと理解し、複数の業者から話を聞き、比較検討することが大切です。
特徴9:契約を急かす
「早くしないと手遅れになります!」「今日中に契約しないと…」 など、言葉で契約を急かす業者は悪徳の可能性が高いです。
任意売却は時間との勝負になることもありますが、焦って不利な契約を結んでしまうことは避けるべきです。契約内容を十分に検討する時間を与えず、メリットばかりを強調してすぐに契約させようとする業者とは取引しないようにしましょう。納得いくまで説明を受け、冷静に判断することが重要です。
特徴10:質問や相談への返事が遅い・対応が悪い
任意売却は、住まいの売却という大きな決断であり、多くの不安や疑問が生じるのは当然です。それにもかかわらず、質問や相談に対してなかなか返事をくれなかったり、対応がぞんざいだったりする業者は信頼できません。
任意売却は時間制限のある手続きであるため、迅速かつ丁寧に対応してくれる業者を選ぶことが重要です。コミュニケーションがスムーズに取れない業者との取引は避けましょう。
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本当にあった任意売却の悪徳業者の事例
ここでは、実際に報告された悪質な手口を具体的な事例を通してご紹介します。
【事例】都合の良い情報しか伝えない
Aさんは、依頼した業者から「絶対に任意売却できます」「希望価格で売れる可能性が高い」といった都合の良い話ばかりを聞かされていました。
しかし、実際には債権者の同意が得られず、大幅な価格交渉を強いられました。リスクやデメリットをきちんと説明しない業者は信用できません。都合の良い話だけでなく、不利な情報も開示してくれる誠実な業者を選びましょう。
【事例】非営利法人を装い高額な仲介手数料を請求
Bさんは、困窮者支援を謳う非営利法人に任意売却の相談をしました。
親身な対応に安心していたところ、実際には背後に不動産会社が運営しており、相場を大幅に超える高額な仲介手数料を提示されたのです。
非営利という言葉に安心せず、運営実態や契約実績を慎重に確認することが重要です。手数料の内訳や相場を事前に調べ、不当な請求には注意しましょう。
【事例】弁護士連携を謳いながら別途料金を請求
Cさんは、ホームページで「弁護士と連携し、法的なサポートも万全」と謳う不動産業者に任意売却を依頼しました。
しかし、実際に複雑な問題が発生し弁護士への相談を依頼したところ、「弁護士費用は別途必要になる」と言われたのです。連携しているにも関わらず追加料金が発生するのは不透明です。契約前に連携内容の詳細や費用について明確に確認しておくことが重要です。
【事例】様々な名目で不当な費用を請求
Dさんは任意売却を依頼した業者から、仲介手数料とは別に「コンサルタント料」や「事務手数料」など、聞き慣れない名目の費用を請求されました。不審に思い問い合わせましたが、「任意売却には必要な費用だ」と説明され、支払わざるを得ませんでした。
原則、任意売却で債務者が支払うのは仲介手数料のみ。不当な請求には毅然と拒否しましょう。
【事例】囲い込みを目的とした契約の強要
Eさんは、ある業者に任意売却を依頼する際、「早く売るためには専任媒介契約しかない」と強く勧められました。契約後、業者は積極的に販売活動を行わず、なかなか買い手が見つかりませんでした。
実は、自社で買い手を見つけて仲介手数料を二重に得る「囲い込み」をしていた疑いがあります。契約形態は慎重に選び、業者に販売活動の状況を確認することが大切です。
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悪徳業者に騙されないための5つの対策
ここでは、任意売却の悪徳業者に騙されないために、注意すべきポイントを5つ解説します。
甘い言葉や保証を鵜呑みにしない
「残債を必ずゼロにできる」「高額な引っ越し費用を確実に用意できる」といった、都合の良い言葉や過剰な保証を安易に信用してはいけません。
任意売却は、債権者との交渉や市場状況によって結果が大きく左右されるため、「絶対」や「確実」といった言葉は誇大広告である可能性が高いです。甘い誘い文句に惑わされず、客観的なデータや根拠に基づいた説明を求めるようにしましょう。
また、不利な情報やリスクについてもきちんと説明してくれる業者を選ぶことが重要です。都合の良い話ばかりする業者には警戒心を持ち、冷静に判断するよう心がけましょう。
複数の業者から話を聞き、比較検討する
一つの業者だけの説明を鵜呑みにせず、必ず複数の業者から話を聞き、サービス内容や手数料、実績などを比較検討しましょう。異なる業者の意見を聞くことで、それぞれの強みや弱み、提案内容の違いが見えてきます。
また、相場観を養うこともでき、不当な条件を提示する悪徳業者を見抜く助けになります。手間を惜しまずに複数の業者に相談し、納得のいく条件を提示してくれる信頼できる業者を選ぶことが、悪徳業者に騙されないための重要な対策です。
契約内容を確認し、不明な点は質問する
契約書にサインする前に、契約内容を隅々まで確認することが不可欠です。
特に、手数料や契約期間、違約金、サービス内容など、重要な項目についてはしっかりと理解しておきましょう。不明な点や納得できない点があれば、遠慮せずに業者に質問し、明確な回答を得るようにしてください。曖昧な説明や書面での記載がない事項については、後々のトラブルの原因となる可能性があります。
少しでも疑問が残る場合は、契約を急がず、納得いくまで確認することが大切です。
業者の会社を訪問し、実態を確認する
インターネット上の情報だけでなく、実際に業者の会社を訪問し、その実態を確認することも悪徳業者を見抜く上で有効な手段です。会社の雰囲気や担当者の対応、資格の有無などを直接確認することで、業者の信頼性をある程度判断することができます。
実態のある事務所を構えていない場合や、来店を嫌がる業者は注意が必要です。また、相談の際に疑問や不安に感じた点を直接質問し、誠実な対応をしてくれるかどうかも見極めましょう。
少しでも不信感を持ったら契約しない
相談や打ち合わせの際に、少しでも不信感や疑問を感じたら、無理に契約を進めるべきではありません。悪徳業者は、言葉巧みな手口で不安を煽ったり、強引に契約を迫ったりすることがあります。
直感的に「おかしい」と感じた場合は、一旦立ち止まり、他の信頼できる専門家にも相談してみることをお勧めします。大切な財産に関わることですので、少しでも不安要素がある場合は、契約を見送る勇気を持つことが重要です。
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まとめ
任意売却を安全に進めるためには、悪徳業者の特徴を理解し、甘い言葉や強引な勧誘に警戒することが不可欠です。複数の業者を比較検討し、契約内容を確認しましょう。
少しでも不信感を抱いたら契約せず、信頼できる専門家を見つけることが、安心して任意売却を成功させるための鍵となります。
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